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2019年1月25日金曜日

2019年イタリアの旅:トスカーナ州ピストイア

私はもうすっかりプラートにしようと思ったら、以外にピストイアに興味があるそうなのでピストイアも紹介するね。

Battistero, Pistoia

ピストイアもトスカーナの街。電車でミラーノを出発したらフィレンツェで乗り換えて2時間42分。プラートとはお隣さん。その先にルッカがある。

Mura, Pistoia

やっぱり駅から歩いて行ける距離だけどちょっと離れたところに歴史中央地区がある。駅を降りたらお店が並ぶ普通に現代イタリアの街並みを抜けていくと、中世の市壁(城壁って書いてあるのは厳密には間違い。城壁っていうのは封建領主のお城を取り囲んでるものを指すけど、これは自治都市を囲んでる壁なので市壁。歴史的意義を考えるとかなり重要なこと。)跡が現れ、いきなりワクワクする。いよいよだ!でも思った程中世っぽくないなと思いながら進む。


駅から歴史地区へ向かう現代的なお店の並ぶ通りに、毎週立つ市場で出会った子達。正直言って、若い頃は安い事が今よりありがたかったからこういう場所でよく買ったけど質の良い物は置いてないので、もう何年も屋台では買ってない。基本イタリア製じゃないし。

Palazzo della cassa di risparmio

いよいよ歴史中央広場に近づくと立派な後期ルネサンス様式の建物が現れる。手入れも行き届きとても綺麗。「預金館」いわゆる銀行です。かっこいー💓

Duomo, Pistoia

前の記事に写真を載せたけどピストイアの中央広場はガラ〜んと凄く大きい。勿論もっと大きい広場は一杯あるけど、建造物の配置かな、街の規模に比較してだだっ広いので、イベントや市場などここで何でもやる。清掃車が後片付けをする様子を眺めていたのを覚えてる。とにかく司教座聖堂や市庁舎など一番重要な建造物は皆ここに集中している。


S.Giovanni Fuorcivitas

実際にはルネサンスや現代の建物もあるんだけど、ピストイアの街を印象付けているのは多分「街の外の聖ヨハネ」聖堂や洗礼堂など、白黒の横縞と幾何学模様が整然と並ぶロマネスク〜ゴシック期の建造物。これはプラート、ルッカなどトスカーナの主に北部に共通するデザインで、私は間接的にジェノヴァと関係があると思ってる。残念なことに中はほとんど残っていない。

Ospedale del Ceppo, Pistoia

ルネサンス美術など勉強している者にとって外せないのは、離れたところにある病院で、フィレンツェから世界に陶芸術を広めたデッラ・ロッビア家のジョヴァンニが製作したフリーズが素晴らしい。間違いなく一家の祖、ルーカのフィレンツェにある捨子救貧院を意識したもの。

San Bartolomeo,Pistoia

他にも以前はかなり魅力的だったろうと思われるロマネスク聖堂などいくつかあるけれど、ほとんど中は何もない状態で、その後の街の衰退を感じさせる。ボロボロの中世由来の建造物があちこちに残っていて、逆にそれが雰囲気を出しているけれど。

Negozio, Pistoia

博物館は、前にも書いたけど中世から近世の作品を集めたイタリア的な内容で、以前は独り占めして観たけど、今は人はいるのかな?プラートやルッカ、当然ピサやフィレンツェには対抗できない内容だから仕方ないかも。独自のところでは「ルイージ・トロンチ楽器と打楽器の博物館」というのがあって、お店も本格的なのがあったので写真に撮った。

そーだなー。どの街も素敵だから捨て難い。美術好きならプラート、町歩きならピストイアが良いかな。

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