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2018年8月28日火曜日

イタリアのお天気と衣類

http://www.meteo.it/

イタリアの天気予報頁です。
まず検索欄に調べたい町の名を入力(当然イタリア語)
Napoli, Brindisi など
次に日にちをチェック
set は9月のこと

今のとこ私が発つ9月11日はお天気は良さそうで、最低22度最高29度。今の日本から比べるとかなり過ごし易い気温だし、もともと向こうは乾燥してるからずっと楽。

出発近くになったらチェックし直して、衣類を考えてくださいね。
衣類の基本は

1)一晩で乾く物
2)動き易い物とエレガントな物を分けて考える
3)暑さ調整できるように、羽織物も必須
4)一応折りたたみ傘(濡れて良い人は薄手レインコートで寒い時もOK)
5)靴は二足以上(歩ける靴とヒール)
6)ストッキング、タイツは温度調節の味方

シルクのワンピース(高級レストランなど)

*付け足し
1)マスクは飛行機内の風邪対策
2)ストールも気温調節に便利
3)サイドバッグの他に普段持ち歩き用の鞄(リュックはよほどチャックの開けにくいものにしてね。スられた人を何人も知ってる。)

参加者のみんな、この前渡したビニール袋がアリタリアの液体容器ジャストサイズだから間違いのないようにお願いします。

モンブランへの途上で(動き易いカッコ)

お目汚しでしたが、見た?私のかなりの違い。兼用にしようとすると結局上手く行かなくて失敗するから、分けた方がいいと思う。ドレス選びが楽しいね💋




2018年8月24日金曜日

2018年9月イタリアの旅:提案3、聖ジェンナーロ大聖堂、七つの慈悲の行い

9月27〜28日(六、七日目)

私としてはナポリの旅を占める最終日にしたいと思ってはいるんだけど、みんな次第。

司教座聖堂サン・ジェンナーロ

9月19日の聖ジェンナーロ司教座聖堂

美術愛好家、歴史愛好家なら絶対司教座聖堂は外さない。司教座聖堂はその町の歴史と最も深く結びついているし、美術作品の宝庫でもあるから。特にナポリの聖ジェンナーロのように世界的な大スター聖人を祀るのならば。

司教が熱狂の中みんなを祝福

東京ミッドタウン、マリネネッラ・ナポリでも聖ジェンナーロを祝うんだって

聖ジェンナーロのストリート・アート

聖ジェンナーロはキリスト教がまだ公認されていなかった頃に殉教した聖人の一人。迫害された人々を救ったり様々な奇跡を起こしていますが、特に彼が他の聖人と違うのは、殉教後見つかった彼の骸骨から滴り落ちたと言われる血が、時を超越し現在も奇跡を起こし続けている点です。その血は小瓶で大切に保管されてきましたが、殉教した9月19日にカピカピの血が溶けるのです。溶けないと大変な事が起こります。ベスビオ火山が噴火したり、ナポレオンが侵攻したり、大地震が起きたりします。たいへんだ〜!(◎_◎;)


先に紹介した高級カフェ、ガンブリヌスも聖ジェンナーロのお菓子を作ります。溶けた血を表してるんだろうけど、なかなか気持ち悪い見た目。でも美味しいかも。


ドルチェ・エ・ガッバーナはイタリアの歴史に取材したファッションをよく発表するんだけど、これは聖ジェンナーロ。聖人も!(◎_◎;)の短く豪華な司教服です!

Cattedrale di San Gennaro

でこれがその建造物。ファサードは両脇の塔が無いゴシック・リヴァイヴァルの聖堂ですが、これまた中に入ると紀元前から初期キリスト教時代、ルネサンス期の信じ難い地下聖堂など絶対行かなくてはならない場所です。

聖ジェンナーロの聖遺物に祈り続ける寄進者。実物大の大理石空間は圧巻。

キリスト教世界最初の洗礼堂モザイクはあまりにも幻想的な美しさに満ちている


カラヴァッジョの傑作を訪ねて

Pio monte della Misericordia

「七つの慈悲の行い」と言う非常に珍しい内容の作品。マタイ福音書の原典とはちょっと違う、この聖堂ならではの内容も興味深い。素晴らしいでき。

Le sette opere di Misericordia, Caravaggio

ナポリの歴史を実感できる聖ロレンツォ大聖堂

San Lorenzo Maggiore

この聖堂も外はパッとしませんが、紀元前の古代遺跡、初期キリスト教時代の遺構、中世のフランス人建築家たちのゴシック、それ以降の様々な時代を堪能できます。私はまだ行ってないので、今回ぜひ行きたい場所の一つです。

世界で最も美しい図書室の一つジェロラミーニ

Gerolamini


世界で最も美しい図書館リストに必ず高い点でランクインするジェロラミーニ。修道院なので聖堂、回廊、中庭、図書館、病院などの複合施設です。この図書館では、セネカなど素晴らしい写本が、どんどん発見されています。現在の研究者も調べ尽くせない量があるからです。

これらの聖堂は皆司教座聖堂付近にあります。宿からも遠く無いし、もちろんナポリの中心だから最終日にしたいと考えています。遠出して万一何かあったら翌日の飛行機が気になったりするでしょ。でも近所なら(こんなすごい近所に住みたい!!)すぐ帰れるし、お買い物もこの日にしたらいいと思う。スーパーでお土産のお菓子を買ってもいいし、日本では買えない服を買ってもいい。ちなみに私は必ずイタリアで服を買って帰ります。靴は服よりも、合わないと無駄になっちゃうからじっくり選んでね。コーヒー、オリーブオイル、薬草系化粧品も必ず買う。

Galleria

最後にナポリのスーパーヒーロー聖人にご挨拶し、心置きなくお買い物をして、食べたいものを食べたら宿へ。私は重い荷物は送っちゃうけど、みんなにはきっとサイドバックが活躍するでしょう。内容満載の大ナポリとその周辺の旅はこれで終わり。翌朝みんなを空港へ送ったら、いよいよ私の一人旅が始まります(^^)/~~~

Napoli sera

2018年9月イタリアの旅:提案2;古代の夢と島

9月27〜28日(六、七日目)

残り二日のナポリをどう過ごすか、【提案2】はお天気が悪かったら却下、だって外を歩く内容だから。

Palazzo degli Spiriti

ナポリの周辺には素晴らしい島がいくつもあり、古代から理想の休暇場所と考えられてきました。古代ローマの有名人たちの別荘などがあったのが分かっています。

Nisida

ニシダ(どうしても西田と変換)島では紀元前44年にブルータスがカエサルの暗殺を練りました。ブルータスの自慢の別荘があった場所です。そんな素晴らしい島は現在少年刑務所で、一般には行くことができません。刑務所にも色々あるな〜。カプリ島にはティベルティウスやアウグストゥス等皇帝の別荘がありました。今は壮絶な休暇用観光地です。ガイオーラ島にも古代ローマ帝政期にいくつもの別荘がありました。

Gaiola

で私が考えているのは、カプリなどナポリからポジターノ、アマルフィ方面ではなく、反対にポジッリポの向こう側です。

Procida

プロチダ島です。ディズニーランドでしょうか?いや本物です。新しく作ったわけではありません。奥にはもっと大きくて有名なイスキア島もあります。イタリア旅行でカラフルな家って言うと、チンクエテッレを思い出す人が多いのはなぜでしょう?旅行代理店の仕業に違いありません。だってイタリアには、あっちこっちにカラフルなお家の群れ風景があるのだから。

Ischia

イスキア島は紀元前8世紀には温泉がある保養地としてギリシャ人に愛されていました。そして向かいの本土にはクマエが建設されます。クマエと聞いただけで、西洋文化を勉強していたら憧れるのではないでしょうか。クマエには古代アポロン神殿があり、そこにはアポロンの神託を使える巫女たちが住んでいました。シビラと言います。あの女性が苦手なミケランジェロが描いた最も魅力的な女性たちは、システィーナ礼拝堂のシビラだと思います。

Santa Maria Soccorso

イスキアはその後も発展し、写真のように島全体が中世には要塞化されます。「お助けの聖母マリア」聖堂は島の崖っぷちにあり、船乗りたちのエクスヴォート(奉納物)で知られています。ここでは、夕日が沈む時緑の光線を拝める、とかアーサー王の妹のモルガン姫の蜃気楼が現れるとか、伝えられてきました。そんな伝説が似合うような場所です。

Cuma

先に書いたようにクマエは紀元前8世紀にイスキア島のギリシャ人によって建設されました。今は完全な考古学地区で、街は離れたところにあります。つい最近付近の海から壮大な屋敷跡が発見されて話題になりました。

何千年も海底に居た彫像たち。床モザイクや柱の跡などもはっきり分かる

シビラの宣託を聞いに行くための凝灰石の洞窟トンネル

以前からこのトンネルが通って見たかった!このトンネルを通過する者はどんな気持ちだったのか、国の運命を左右するような一大事に、引き締まった思いだったことでしょう。トンネルを抜けると古代ローマの地下神殿、ゼウス神殿、アポロ神殿の遺跡があります。ちなみにアポロンから予言能力と千年の命をもらったシビラですが、アンチエイジングのお願いを忘れたため超お婆さんになって死んだそうです😢え〜ん。そんな長生きしたくないよー。

Gaiola

丸一日、外をあちこち歩きながら最高のナポリ湾を堪能するのですが、問題はそれぞれが結構離れているし、島だから時間がかかるので全部はとても行けないと言うこと。選ばないとね。難しい選択ですが・・ビーチ派ならガイオーラ島でしょう。特に何も無いけど小さな島二つが渡れて、潜ったりできます。最初の方の写真がそうです。


ナポリからプロチダやイスキアなどへ向かう船はあるけど、ナポリからクーマまで地下鉄で50分乗って、そこからぶらぶら歩いて考古学散歩し、お昼を食べてタクシーで港まで行き、4時間に一本プロチダ行き船があって15分で着く。どうかな?考えて見て

Posillipo

ポジッリポを眺めながらナポリへ帰るかな





2018年9月イタリアの旅:最後の宿と提案1;宮廷人になる

9月27〜28日(六、七日目)

昨晩は小旅行からナポリに帰って来ました。駅から500メートルの最高評価のアパート。



最初のホテルの方が豪華だったけど、こっちも負けずにスタッフ、清潔度10点とかだし何より駅に近い。それに結構広くて、アパートだからホテルと違って、一つはロフト付きと数部屋ある。今回の旅は5人で3宿。2人と3人の組み合わせだから私が必ず3人の方に入って、後はくじ引きね🤞 部屋数が多いと連絡がしにくいから少なくしたいの。勿論一人部屋がいいって言う人もいるけど、みんな協力しあって仲良くやりましょう👭

で、本題。残りの二日(最終日29日は空港へ行くだけ)をどう過ごすかです。

明日授業後にみんなで集まって決めよう。
だから今は提案を幾つかします。考えておいてね。
*万一お天気が悪かったらできるだけ建物の中にいるようにしますけど。

【提案1】
⭐️王宮
Palazzo Reale

新古典主義の傑作。巨大なナポリ最大の建造物を、豪華なお部屋や当時使用されていた調度などと見学します。

⭐️格式高いカフェ・ガンブリヌス

Caffe Gambrinus

1860年、イタリア建国と同時にできたナポリの最高級カフェ。ナポリは庶民的な側面で、イタリアらしさの代表のように思われ、世界中に知られていますが、実はそれとは対象的な高級で格式高いところもあります。格式高い場所は王宮の周辺で、このカフェはそのど真ん中。できた時から最高級のカフェ、ジェラート、パスタ(スパゲッティじゃなくパン菓子のこと)を提供し、高名な芸術家たちも集まりました。ガブリエレ・ダ・ヌンツィオはよく知られていて、このカフェの大理石の机に歌詞を書いたものをトスティが曲にした、など。絶対いい加減な格好で行ってはいけない場所。なのでこの日はワンピースで出かけましょう。

⭐️サン・カルロ劇場

Teatro San Carlo

ここは私が行ったオペラハウスの中で最も印象深かった場所です。私はボックス席だったのですが、そこへ連れて行ってくれた女性がスーパーモデル級で、席に着くまでに二つの鍵を開け、分厚いカーテンを通りました。劇場の豪華さに対して、観劇した作品は現代風の演出だったのでシンプルな舞台でなんだかそぐわない感じでした。やっぱりこういう場所では、こういう時代の演出が似合うと痛感しました。現代劇が嫌いなわけではありません。それはそう言う場所で観たいのです。またまたスタンダールが書いています。

全ヨーロッパにこんな劇場は存在しない。比較できるような場所さえない。
目は見開かれ、心は囚われ・・

オペラを観るのは時間もかかるし夜になるので好きな人だけにして、1時間弱でガイド付き劇場ツアーなら気軽に行ける。やっぱりワンピース👗


⭐️聖フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂

San Francesco di Paola

古代ローマに対抗すべくパンテオン、教皇庁のローマに対抗すべくベルニーニの回廊を組み合わせた、まさに王のための聖堂。王主催の行事を行うための大広場には酒・ガンブリヌスが!

⭐️新城

Castel Nuovo

1279年に建造が始まり、主を変えながら様々な時代に改築されてきた要塞。王宮礼拝堂や絵画館も備える。ナポリに5つある城のうち最も目立った存在。

⭐️卵城
Castel dell'Ovo

紀元前1世紀にはあったと言うナポリ最古のお城。現在のお城は9世紀にノルマン人が基礎を築き、16世紀に要塞化が進んだ。中には前史博物館が入っている。卵城の名の由来には幾つかロマンチックな説がある。

●提案1は全て固まった地域にあり移動はしないんだけど、一つ一つが巨大だったり道一つ歩いても結構あると思うので、一日使って王宮一帯を堪能する。特にお城は三つ見るのは大変過ぎだから、一つは削除しなければならないけど、そう考えると結構行けるね。

2018年8月23日木曜日

モリーゼの研究者から連絡が来たっ!

昨日の深夜と言うか今朝方、モリーゼの研究者から連絡がありました。

『隠れたモリーゼ 第1巻 話す石たち』


教授自ら車を出してガイドをしてくださるって申し出です!
ヤッター💗

フランコ・ヴァレンテ教授のサイト。
難しいと思うけど、イタリア語を勉強してる人には、解説の動画もたくさんあるよ。

一年以上前にモリーゼのことを調べる中で、専門的なサイトを持っている人を見つけ、フェイスブックでしか連絡先が見つからなかったので、一年も前にメッセージを書いて、半年近く経って返事を受け取り、その後も何度も取りにくい連絡を取りながら、やっと具体的な内容にこぎつけました。あー大変だった。日本人でもあるけど、すぐ返事くれる人と見てんだか何だか分かんない人と(その点既読がつくのが受けるのは分かる)いて、教授も連絡くれるときは、めちゃくちゃ熱い内容(凄い説明してくれる)だけど、ぱたっと途絶え、ず〜っと連絡できなくなる人でした。ホッとした。

他の人を考えてたけど、彼以上の人は居ないので。後は怒涛の如く説明の嵐が降ることを覚悟して、イタリア語勉強を強化しないとね。モリーゼの記事を読みまくります!

いよいよ、旅全体の詳細な計画が明確になって来たんだけど、再考もあって書き換え更新してるので、参加者は読み直してね。申し訳ないけどお願いします。




2018年8月22日水曜日

2018年9月イタリアの旅:オレアリアの聖母マリア大修道院

9月26日(五日目の後半)

マイオーリ市のサイトから借用しました

アマルフィ訪問の後、最高の場所へ連れて行こうと思います🧡 アマルフィのような大観光地は正直行って苦手だし、私は本来中世の聖堂が一番詳しいので、本領発揮してこんな場所はいかがでしょうか?


描かれたオレアリアの聖母大修道院

オレアリアの聖母マリア大修道院は、長い眠りから目覚めたばかり!つい最近、水曜日と土曜日の数時間だけ訪問可能となりました。なので、何が何でもここへ行きたく予定を変更しました。前の書き込みに変更が出たので、読んでくださった方すいません。更新したのを見てください。

聖人に守られた洞窟礼拝堂の窓からは輝くティレニア海が見える

中部から南部にかけては洞窟を掘った聖所があちこちに見出せます。所謂有名観光地ではないですが、それだけに荒らされていないし、信仰の空気が感じられるというものです。


この大修道院施設は三つの小さな聖堂の集合体です。9世紀には存在したのが分かっています。10世紀には随分と拡張され、フレスコも残っています。


画からも明快なように、ここにはイコノクラスムを逃れてきた者も含め、ギリシャ系の修道士たちが住んでいました。最後の修道院長が1509年に亡くなり、打ち捨てられて行きます。ギリシャは西洋文明全体の源ですが、特にイタリアには、それ抜きには語れない絶大な影響を文化全体に与えてきました。

この大修道院の情報が載っています。写真もあるので見てください。

洞窟修道院跡を改造したレストラン

なんて素敵なんでしょう!修道院を見終わる頃には日も暮れかけているはず。ここのレストランで今日の最後の食事をゆっくり取りましょう。時間を気にせず地中海を前にして。

9世紀から住んでいた修道僧たちには申し訳ないですが、車でサレルノまで帰り、ホテルに預けておいた荷物を受け取って列車に乗ります。乗ったら38分でナポリ。最後のナポリの宿も、遅く着くことを考慮し駅のそばにしました。


2018年8月18日土曜日

2018年9月イタリアの旅:アマルフィ

9月26日(五日目)

ポジターノは却下して、その代わり最高にロマンチックな大修道院で今日を閉めることにしました。何故ってポジターノは呆れた高級観光地で、私の愛する聖堂も特に無いし、そういう軽薄なところは嫌いだから。スタインベックの理想郷は、どうせものすごく変わってしまっていることだしさ。

via Amalfitana

5月20日にポジターノについて書いているので見て。

https://artsaba.blogspot.com/search?q=%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8E

Amalfi

サレルノからアマルフィはバスで1時間15分。アマルフィ海岸沿いの道はカーブの連続で、乗り物酔いする人は要注意だとか。イタリアの運転手は運転も派手だからね。最初の写真がそうだけど、綺麗そうじゃない?

Sant'Andrea

とにかくアマルフィに着いたら大聖堂へ向かいます。この辺はどこも断崖に家が重なるように建ってるから、階段は避けられない。大聖堂へも登ります。この聖堂の起源は9世紀なんだけど、11世紀に建て直され、その後何度も改築されて、この有名なファサードはなんと18世紀のもの。な〜んだ中世の偽物か。フィレンツェとおんなじだ。

聖堂扉

でも入り口の青銅の彫刻がある扉は千年をちょっと出た辺りの、コンスタンチノープル製で、モンレアーレ(パレルモ)やピサ(トスカーナ)など、この時代に作られた素晴らしい扉を思い出します。扉口のルネッタにある聖アンドレーアのモザイクも正統派のビザンチン様式。パレルモの二つのウルトラ巨大な聖堂(モンレアーレとパレルモ司教座)などに見られるビザンチンとアラブの融合したような、重ねアーチのデザインなども共通しています。この重ねアーチは典型的な地中海ロマネスク様式ですが、それは1276年に完成した塔でも繰り返されています。

南イタリアでよく目にする凝ったアーチと焼き物での装飾

Chiostro del Paradiso

「天国の回廊」は1266年頃の製作です。白と完全な幾何学模様に、中庭の棕櫚の葉が映える空間は、ガウディも感銘を受けたのではないかと勝手に想像したくなります。

聖堂内には博物館も併設されていますが、ナポリで山ほど観るのでここでは飛ばしても良いでしょう。階段だらけの街は世界的な観光地なのでお土産やさんはあちこちにあります。


「天然バイアグラ5ユーロ」と書かれています。なんのことはない鷹の爪です。こういう香料&薬味のお店は、日本では見ないけど、海外にはスパイスショップってよくあって、私は好きでつい見ちゃう。お決まりのリモンチェッロ(レモンのお酒)は煩いくらい売っています。

Limoncello

上記二つがアマルフィの特産物だとか。リモンチェッロは何度も飲んだことがあるけれど、すごく甘いこってりした強いお酒だから、ゴクゴク飲むものじゃなくて、夏にカンカンに冷やして呑みます。特徴のある味だから似たり寄ったりと思うかもしれないけど、実は当然ながら美味しいのと、いかにもお土産品ってのとでかなり違う。

アマルフィは大聖堂だけでなく、坂道をぶらぶらする予定。素敵なカフェがあったら休むのもいいけど、最高に素敵なのはこの後!


すごいカーブの連続の海岸沿いバスに乗る。
この日の後半はスペシャルな洞窟修道院へ、行くよ💘