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2018年12月29日土曜日

2019年:イタリアの旅も行きたいところだらけ

毎年行っている「イタリア、美術と歴史の旅」ですが今年もやろうと思います。何と言っても航空券が安いから、早く決めたい。航空券の値段なんか見ちゃうと、急に現実的になっちゃうよね。

Amalfi

毎年行く度に、今までで一番良かったって印象を持つのはもちろん素晴らしいことだけど、だからって同じ所ばっかり行っていられない。今年訪問して、信じられないくらいお世話になった建築家、美術史家兼小説家の地方の名士フランコ・ヴァレンテと彼の友人たちへは会いに行くことになると思うけど、モリーゼだけってのもあり得ない。

Molise

今年は一応イタリア全20州訪問を達成したんだけど、カラーブリアはチラ見だから2019年は、かの有名なリアーチェの兵士が地元博物館へ帰還したので会いに行ってこようかと思います。紀元前5世紀のギリシャ文化がどれ程のものだったか、驚嘆!としか言いようがない。男性美に溢れたあまりに美しく完璧な作二体。

Bronzi di Riace(内の一体)

でもモリーゼに次ぐ難度の高いカラーブリアの旅について来てくれる人はいるかな〜?今年行けなかったプーリアの最南端(レッチェやオトラント)や有名なマテーラのあるバジリカータと合わせようと思うんだけど・・シチーリアは目の前だから、メッシーナへ渡るって手もあるね❤️

Calabria

その気のある人連絡してね。romanici@gmail.comへ



2018年12月27日木曜日

生徒募集!首都大OUでの間違いカタログ

もう十年以上首都大学東京オープンユニヴァーシティで授業をやらせてもらっています。
これはほとんど参加者のおかげです。ほとんどと言ったのは、事務の方も私の努力もちょこっとは考えたいので👫👬👭

Raffaello Sanzio. Vaticano,Roma

今回は、久しぶりに参加者を私のサイトでも募集します。なぜって、前回に引き続き、カタログに大きな過ちがあり、分けのわからないことになっているし、開講は決まったものの、いつもに比べて参加者が少ないからです。

こんな過ちは前回が初めてで、今回は前回以上にめちゃくちゃなことになっています。というのも、カタログは参加者が授業を選ぶ重要なものですが、そのカタログの私の授業のタイトルが間違っているので、内容と全く整合性がないのです。当然、参加者はそんな授業は選ばないでしょう!事務の人たちは、印刷に回す前に内容を読まないのでしょうか?本当に悲しい。官僚主義の悪いところが炸裂した形です💔

Michelangelo, Pieta, Basilica di SS Pietro e Paolo, Vaticano,Roma

カタログでは「旅の報告と宗教改革」となっていますが、それは前回の南大沢校の題名です。1月から始まる冬季は飯田橋、南大沢校共に「西洋美術の基礎知識」です。

Leonardo da Vinci, Gioconda

飯田橋校は毎週連続。このコースに出るだけでかなり詳しくなれそうです!授業後は飲食店が開く時間だから、テーブルを囲んで質問や意見交換などをしたいです。こういう時間って物凄く大切。私は先生たちとできる限り話せる機会を作りました。藤沢道郎先生とはいつも終電まで議論したのが懐かしいです。

https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/1841I002/

Duomo, Milano

反対に南大沢校は三日で昼食を挟み2コマやるプチ集中コースです。お昼時間にお話しましょう。
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/1842I001/

Notre-Dame, Paris, France

首都大OUのサイトでは「西洋美術史」となっていますが、本当は美術史というより基礎知識ということで、展覧会や欧米へ旅に行った時にもっと楽しくなるように、言葉の確認から始めましょう、っていうようなものです。西洋美術に興味のある初心者や自分はちょっと知っていると思う人へ最適の講座で、歴史色は薄まり、久々に圧倒的に美術一色です。

Kandinsky,1925

前回が、毎年恒例のイタリア美術旅行の後だったので、その報告を含め非常にマイナーな作品も紹介しましたが、今回は大メジャーな作品を中心に取り扱います。

Picasso, 1937

対象となる作品は、今までと違いイタリアを超えて西洋美術全般に及びます。
この授業は兼ねてから内容を練っていたので、すごく気合が入って資料作りしているから、私自身も大変楽しみ。ぜひ多くの人に来て欲しいので、西洋美術好きの人がいたらぜひ誘ってください💕 新しい仲間ができることを心から願っています。

2018年12月25日火曜日

Buon Natale!赤ちゃんイエス

恐るな
私は、民全体に与えられる大きな喜びを告げる
今日ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになった
この方こそ主メシアである
あなた方は、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう
これがあなた方へのしるしである


いと高き所には栄光
神にあれ
地には平和
御心にかなう人にあれ


世界で最も有名なプレセピオです。ルカの福音書第二章にある通り、天使の大群が空を舞っています。その下には生まれたばかりの赤ちゃんイエスが、もう手をあげて祝福しています。下の写真の真ん中です。壮大なジオラマは驚くほど精密にできていて、民衆の驚きや遠方からやってくる行列などが、これでもかという程細かく再現されています。その中心で、小さいながらも威厳のある美しい赤ちゃんイエスに全ての注目とエネルギーが集約された作品となっています。ナポリの丘の上の大修道院博物館聖マルティーノにて。

平和あれ

2018年12月24日月曜日

Buon Natale! クリスマスとプレセピオ

Buon Natale : ブォン・ナターレ!

Presepio, Museo, Certosa di San Martino, Napoli

今年はナポリで山のように御聖誕風景を拝んで来ました。
プレセ(ゼ)ピオはイエス・キリスト(救世主)の誕生を祝う場面を3次元的に表現したもので、アッシージの聖フランチェスコが本物の赤ちゃんを使って表したのが最初と言われています。カトリックの国々ではツリーよりよほどプレセピオの方が伝統的で、様々な素材やサイズで作られます。あちこちの博物館、美術館にプレセピオのコーナーが設けてあります。特にナポリは圧倒的なジオラマが有名です。

この中世末期らしい木彫の場面には、最も大切なものが欠けています。そう、生まれたばかりのイエスGesu' Bambinoがありません。それは明日、最後に置かれるものだからです。明日をお楽しみに!