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2018年7月30日月曜日

2018年9月イタリアの旅6日目:シポント、マンフレドーニアそしてモンテサンタンジェロ(更新)

9月16日(日曜日)

海沿いの家のオーナーのお父さんが車で迎えに来てくれます💙 ジョヴィナッツォからモンテサンタンジェロへの移動は、今までのように楽ではありません。電車でフォッジャに着き、ローカル電車でマンフレドーニアまで行き、そこからバスというのが公共の乗り物で移動した場合ですが、安くつくけど4時間以上かかります。以前一人でモンテサンタンジェロへ来た時には、フォッジャに居たのでこの方法でした。でも今回は人数で割ることができるので車を予約します。8:43(10:41)ジョヴィナッツォ発の電車で9:57(12:00)ににフォッジャに着きます。フォッジャは思い出の詰まりまくった場所ですが、今回は乗り換えだけ。11:05(13:05)フォッジャ発の当然路ローカルでマンフレドニアに11:45(13:38)着。

この1時間にフォッジャ駅周辺でお昼か買って電車で食べる。超ローカルだから遠足気分です。マンフレドーニアに着いてからは交渉次第ですが、近くのシポントの二つの有名なロマネスク聖堂に寄り道しながら、モンテサンタンジェロまで車をチャーターします。

San Leonardo di Siponto

聖レオナルドは11〜12世紀に建造された、浮き彫りが名高い聖堂です。以前私がタクシーを呼んだら、結婚式の準備(白いリボンやブーケで飾り立てたタクシー)そのままで迎えに来てくれた思い出の場所でもあります。もう一つの聖母マリアは11世紀のビザンチンロマネスクが印象的な小さな聖堂です。

Santa maria di Siponto

二つともロマネスク愛好家の世界では有名な珠玉の聖堂ですが、本当に小さな聖堂でポツンと孤立しいるので、聖なる巡礼者でも無い限り車で行くしか道はありません。だからマンフレドーニアから寄り道して、モンテサンタンジェロに行くには、どのくらい時間と経費がかかるか交渉しようと思います。

Manfredonia

ちなみにマンフレドーニアの名の元になったマンフレディはイタリア・ノルマン王朝の末裔で騎士道精神そのままに派手に散った英雄です。フリードリッヒ二世の婚外子(大抵嫡子より有能なのはなぜか?)で、1266年のベネヴェントの戦いで、シャルル・ダンジューに敗北し、南イタリアの覇権をフランスが握る発端となりました。元はと言えば、南イタリアで強力になり過ぎたノルマン(ホーエンシュタウフェン朝)勢力を挫くための教皇クレメンス4世の政策でした。アンジュー(ダンジューとはアンジュー家の、という意味)家は、街の名をシポントゥム・ノヴェッルム(新シポント)と変えてマンフレーディの影を消そうとしましたが無理で、現在も街にはマンフレーディの像が立っています。も一つ因みに、シポントはトロイア戦争の英雄が起源となる超由緒正しい場所なのです。

日曜日はキリスト教の国では休みが当たり前です。聖書に書いてあります。ところが最も信仰熱き大天使の山は、一年中開けてくださいます。有難や。ということで大天使の山は中世初期から、大巡礼の町、ノルマン人たちが詣でた最強の巡礼地へ車で行かせていただきます。

Monte Sant'Angelo comuneの頁から

Palace Hotel San Michele

じゃ〜ん💚私たちが泊まる宿だよ〜ん。信仰どこ吹く風で、車で町一番の豪華なホテルへ。しかもスイート💛プライベートビーチ、室内プール、スパ、サウナ、エステは当然、映画やパーティ会場もある本格ホテル。レストランはガラス張りで海へ突き出しています。こういうところへ泊まるときには、入る時に良い格好をしていきましょう。絶対そうすべきっ!汚い格好は失礼だし、馬鹿にされるし、良いことはないのでちょっと頑張る。勿論レセプションには大天使ミカエルの有名な像が置いてあります。が、気もそぞろでお部屋へ。私たちの部屋にはテラスがついていて、眼下にはアドリア海が、周囲は緑に覆われすっかり良い気分になって、夜中まで素晴らしい空気を満喫できます。

Santuario di San Michele

とんでもないバカンス気分の宿を出ると、目の前に、中世初期から大巡礼地となった源である、大天使の洞窟への入り口があります。体を覆ってないと入れないので、腕胸足など出すぎてないかチェック!と言っても、最も注意が必要なのは私自身ですが・・。髪の毛も覆わないとならないので、スカーフを持っていくのをお勧めします。持ってない人には雨具みたいなものを貸してくれるので、酷い格好で洞窟へ降りることになります。洞内はいくつかの部屋に分かれています。下り途中にある、キリストの受難道具などを眺めながら洞窟へ。ここは世界で初めて天使が出現した場所。フランスのモン・サン・ミシェルもこれに続く、大天使の巡礼地の一つに過ぎません。洞内では真剣にお祈りしている人の邪魔にならないように気をつけましょう。私も、言行不一致などを懺悔しつつお祈りします。

Castello

要塞は19時までやっているそうなので入ります。プーリア中にホーエンシュタウフェン家の要塞がありますが、これもフリードリッヒ二世が建て、その後アラゴン家によって改築されたもので、宝物館などもあります。壁の厚さや、厳しさがいかにも中世のお城です。

Sant'Antonio Abate

ここは非常に小さな街(?)ですが大巡礼地だっただけあって、20も教会があります。と言っても一般人が訪問可能なのは、限られた場所で、ほとんどの人は先に書いた、大天使の洞窟しか行きません。が、私は聖堂巡りが何より好きなので、壊れかけの12世紀の修道院長アントニウス聖堂にも入ります。

Santa Maria Maggiore

そして個人的には一番再訪したかった、聖ペテロ、救世主聖堂の遺跡です。この周辺はいくつもの聖堂や霊廟などが、固まってくっついてしまっている場所で、完全な形で残ってるいものはないのですが、浮き彫りや穹窿などが素晴らしく、とても感動しました。楽しみです。写真の聖堂は最もよく形を留めた部分です。

それらを回ったら暗くなるまで、町中歩きましょう。


どこも細い坂道で、なんとなくおとぎ話の中に入ったような不思議な空間です。食事はホテルのテラスかレストランで取りましょう。この幸せを噛み締めて・・



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