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2017年12月30日土曜日

プーリア:ロコロトンド〜ヴィッラ・フランカ

トゥルッロは独特の建築を指す言葉ですが、それはアルベロベッロのものだと思われています。確かにアルベロベッロにはトゥルッロが固まっていて普通複数形でトゥルッリと呼びます。世界遺産登録された、童話の中に入ってしまったような場所です。



でも実はあの建物はあの周辺には、あちこちに見られるものでローカル電車に乗っていると、窓からちらほら可愛い屋根が見えてきます。アルベロベッロは行って見たい場所に上がるほど、驚くべき可愛い場所です。が、年々観光化が異常事態に進んでいて、正直言って、私の感覚には合わなくなってしまいましたので、すぐ近くだけれど、ずっと自然で落ち着ける場所を紹介します。写真はアルベロベッロではなくロコロトンド(これも可愛い響きです)のトゥルッリです。ヴィッラ・フランカにもあります。これらの街の方はまだ知られていないし、街もなかなか可愛く、それはアルベロベッロとは多いに違います。あそこの街(歴史地区ではなく)は、全然可愛くないので、散歩したい気分にはとてもなれませんが、ロコロトンドは違います。


航空写真は街全体を知るのに良いので、必ず参考にします。ロコロトンドは丸い場所というような意味で、写真を見れば分かる通り、丸い市壁に覆われた土地だからです。19世紀以前には聖人の名をとった名で呼ばれたりしていました。市壁の形や聖人の名が表しているように、ここは中世真っ只中の千年頃にできた町です。大聖堂を中心に輪状に作られた小さな町は、白い壁が南らしく、思わず町中ふらふら散歩したくなるようなところです。


小さいけれど典型的なロマネスク聖堂やスペイン風の南部バロックの大きめの聖堂などもいくつもあり、車の通らない道々の窓は花で飾られ落ち着きます。この辺は封建領主の大農場地帯だったので、農作物には定評があり、特にワイン蔵を訪れることもできます。


トゥルッリの向こうに壁で囲まれた街が見えます。今年は世界中が寒いので、こんな雪で覆われているのかも。

フランカヴィッラともいう隣町は、バーリ、フォッジャと共に「イエスの昇天の国家祭り」でも有名です。なんのことじゃ?様々な産物や技術などの博覧会というのか、神の子の昇天と美人コンテストがなんの関係(昇天の日)があるのか分かりませんが、とにかく大展示会場と、豪華な別荘がたくさんあるところです。






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