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2017年2月9日木曜日

ラスコー展

http://lascaux2016.jp/

「ティツィアーノ展」を見るついでにできれば行って見たいと思っていた「ラスコー展」も行ってきました。

ティツィアーノの方はバレンタインペアチケットで1枚で二人入れるめっちゃお得なチケットだったので、すごく混んでるんじゃないかと恐れてたら全く空いていて、日本にしては最高の鑑賞環境でした。それにひきかえラスコーは、想像を絶する混みようで、水曜のお昼時という時間が嘘のようでした。

国立科学博物館は近所ならもっと行きたいけど、美術優先の私にはなかなか機会がありません。人生において10回行ってないと思います。10回もっ!という人がいるかもしれませんが展覧会は楽に1000回以上だから話になりません。ま、画廊とかイタリアの聖堂なども含めての話ですが。

で、ラスコー展は洞窟の雰囲気をできるだけ再現しようという意図はわかりますが、驚くほど真っ暗になる時間が長くて、かなりのお年寄りや小さな子やお身体の不自由な人もいる中、暗闇の満員電車状態で、危険ではないかとすぐに思ってしまいました。こんなことができるなんてさすが日本は安全だ。最終日が近いといってもすごい混雑だったので1600円の当日チケット分は全然取り返せず、見れるところだけ頑張って見てきましたが、それでも美術という観点でなかなか感動しました。

というのは本当にデッサン力、画力があるのです。私はアウトドア派ではないからただ自然の石とか落書きみたいのだったら(考古学的にいかに重要でも)、全く行く気が無かったのですが、「最初の芸術」というところに惹かれて行ったのでその点は納得がいきました。様式もいくつもあり、何人もの違う画家が競って描いたのではないかと想像したくなるものです。

今では絶滅した動物とか、空想の動物なんだろうかとかいうものもありましたが、ほとんどは非常にリアルで動きや空間把握の意識もあります。ポンペイの時もそうでしたが、実際の空間を再現するというのは、特に考古学的な要素の強い場合は効果的な展示です。

あとは絶滅した巨大鹿は骨の構造が現在の動物と違うのが面白く、かっこいいし、二万年前の人も超オシャレだったのも親しみを感じました。

           

「ラスコーって有名なのねー。ティツィアーノって有名じゃないんだ〜。」というちょっと悲しい発見もありましたが。ラスコーは今週の日曜まで、ティツィアーノは都美だけど空いてるのでぜひオススメです。



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