https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/1712I002/
首都大学東京オープンユニヴァーシティの最年長記録(?)を誇る講座です!
戦争の脅威と権力の腐敗が眼に余る昨今、歴史を振り返り学ぶことは何より重要ではないでしょうか。古代ローマから教皇庁、コロンブスやガリレオを生んだイタリアは人類史でも最も貴重なサンプルと考えます。
今年は近代を考える上でのターニングポイントとなる宗教改革五百年の年で、ドイツをはじめ世界ではルターグッズの販売から本格的な研究書まで発売されています。そんな中、南大沢の教室でずっと読んできた「ルネサンスの歴史」(モンタネッリ&ジェルヴァーゾ著藤沢道郎訳)も下巻に入りました。上巻のサブタイトルが「黄金世紀のイタリア」なのに対し下巻は「反宗教改革のイタリア」です。南大沢は首都大学の入試試験の関係で冬期はいつも短期集中講座をやるので、去年の秋の続きとなります。秋期はサヴォナローラをテーマに読みやすい一般書のこの本に加え、本格的な須藤祐孝氏の論文も合わせて詳しく見ました。
今回は『ボルジア家の人々』からです。
(写真:ローマはヴァチカンのボルジアの間の一つ。ピントリッキオとその工房による華やかなウンブリア・ルネサンス様式でルクレツィア・ボルジアが描かれている)
ボルジアに関しては「毒薬のボルジア」など、ルネサンス教皇中最悪の堕落として海外テレビドラマにもなったり(常にドラマは歴史から見るとあまりにバカらしく下らない場面に満ちてはいますが)、塩野七生もボルジア家の大ファンだし、惣領冬実の『チェーザレ』も大人気です。
私は腐敗も悪人も大嫌いだから、こういった作品とは全く違った内容の講座になることは確実です。去年は長年修復されていたヴァチカンのボルジアの間を散々撮ってきました。ピントリッキオの素晴らしさを再確認しました。ピントリッキオはルネサンス教皇達に愛されたペルージャの画家で、私が初めてイタリアに住んだ住所がピントリッキオ通り。個人的にも思い入れの深い画家です。
次の月曜日から!
ずっと続いている講座ですが、初めての方も歴史が好きなら、ローマへ行く予定があったり漫画やドラマを堪能したい方も、ぜひ!!お待ちしています。(登録は大学の上記サイトで)
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