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2018年4月2日月曜日

プーリア:タロスと煉獄、ルーヴォ・ディ・プーリア

タロスはギリシャ神話に出てくる、クレタ島を守る自動人形(もしくは怪物)です。匠の鍛治の神が青銅で作ったという。(ロボットの先駆けか?)伝説にはいくつも変形があるけど、とにかくタロスはクレタ島を日に3回走り回り、近づく船に石を投げまくって破壊し、もしそれでも近づいた者があれば、体を高熱にして抱きつく!(きゃー!!)という頼れる守衛。だけど、体に一本ある血管に神の血が流れていて、それを止める踵の釘が弱点。結局、妖術で眠らされているうちに釘を抜かれ死んでしまう。

そんなに頑張っているんだから、ロボットだって可哀想だよー!映画だったら泣いちゃう。とか言いながらルーヴォ・ディ・プーリアの考古学博物館にあるのは、素晴らしい壺絵だから、泣かないと思う。ギリシャ神話って踵とか踝が弱点な話が多いけど、足がいかに大切かってことかな。


煉獄っていうのは17世紀にできた煉獄聖堂のこと。

Purgatorio

謎に四角い建物だけど、中はロココ・バロック系の近世によくある白い教会。絵が面白いらしいけどよく分からなかった。興味深いのは、ロマネスク時代に作られたクリプタが地下にある。もともと聖クレートって別の聖人に捧げられていた上に、今の建物を作ったのだ。で、更にもともとは、この地下聖堂自体が古代ローマ帝国の貯水槽だったらしい。イタリアらしいとしか言いようがない。


でも私が一番観たいのは司教座聖堂です。この聖堂はプーリア・ロマネスクの代表的な聖堂の一つで、正面ファサードがとても印象的です。


この聖堂の素晴らしい写真がついたサイトです。観てください。


12〜13世紀に建てられた、プーリアらしい質素な白い石に、要所要所にロマネスクらしい彫刻を施しています。ここではバラ窓の配置が特に目を引きます。


ファサードのトップです。この聖堂が捧げられた聖人が座るアーチの上には、ほんの少し三角を削って、救世主イエスが復活しています。

地下にはかつての聖所の跡があり、見ることができます。


聖フランチェスコの映画はたくさんあるけれど、最新作を撮影しているところ。十字軍時代の服装をした人たちがいるのは、この聖堂です。


煉獄兄弟団の行列です。手前の黒装束の人が感じ出てる。


最近プーリアは街に芸術作品を展開する計画をしているようです。この網の人たちは司教座聖堂の中にもいます。


ルーヴォ・ディ・プーリアはモリーゼとプーリアの連結場所にあるのと、私が行ったことがない、南部の巡礼地なのでぜひ訪れたいです。

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