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2017年5月15日月曜日

イタリアの街:Bassano del Grappa

首都大学東京オープンユニヴァーシティの講座では【イタリアの街】をテーマに授業しています。

1回目は北イタリアのバッサーノデルグラッパ

結構小さな、行きやすくはない街ですが、とても綺麗でまだ日本人にはそれほど知られていない穴場です。



メインは何と言っても橋で、アルプス以北からやって来る屈強な自転車部隊とかは、ほとんど空気、見晴らし抜群の橋周辺に固まってグラッパを飲んでいます。美術や文化に興味がなくても山好きとか田舎の小さな町歩き好きとかに十分楽しめる所。

ではあるんだけれど、やはり完璧文科系の私にとってはそれではものすごく勿体無い話です。なぜって外からは想像もできない、すごい数の収集物を誇る博物館や図書館がいくつもあって、カノーヴァのような超一流の芸術家の大コレクションを堪能できます。博物館ではフィレンツェや上野、システィーナのような芋洗状態とは正反対の、ほとんど独占状態なので心ゆくまで眺め、誰にも邪魔されずに写真を撮ったりできます。

河沿いには幾つか貴族の館を改造した博物館やカフェなどあり、澄み渡る空気や紫陽花の花が印象的です。聖堂はごく少ないので教会が苦手な人には気楽な街です。



聖フランチェスコ教会の回廊を利用した博物館と西欧1を争った印刷博物館、せっかくだから最後にグラッパ博物館で、本物のグラッパを試飲して、安全この上ない街を夕方遅くまでぶらぶらするのが良い感じ。
                                                                 

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